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Moro No Brasil~モロ・ノ・ブラジル~(セウ・ジョルジ他)

何年か前に。
民族を感じられるような、エスニックな音楽がものすごーく聴きたい衝動に駆られ。
ふらふらと普段は近寄らないコーナーに行って、ジャケ買いしてみたのがこれ。
「Moro No Brasil」という、サントラCDでした。




カバーの色使いや雰囲気がとても好みだったのですが。
それよりも!
ジャケ買いだったにも関わらず、音楽がものすごい直球ど真ん中に好みで。
少し物悲しい感じもありながら、力強くて明るい歌。
好きな曲は聴いていると、涙が出そうになってくるほど。
これよ、これ!こういうのが聴きたかったの!と。

すっかりやられて、これってサントラだったよね?映画は?
と思って調べてみたんですが…これがまたとんでもなくマイナーで。
うちの地方で公開したのは、サントラを買ってから2年も後のことでした…。
しかもたった1週間の上映です…。

それでも、もちろん見に行きました。
だけど正直…映画はあんまり面白くありません。

ところどころ心惹かれたり、興味深かったり、いいな~って思うところはあるのですが。
ドキュメンタリーっぽい感じで、ブラジルにものすごく興味があってしょーがない!
ってわけでもない限り、そんなに楽しめないんじゃないかなぁ。
悪くはないけど、総合的に面白い映画ではないといった感じです。

だ・け・ど!

  ↓
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ビフォアサンライズ/ビフォア・サンセット

DVDを見て、模様替えがしたくなったと書きましたが。
そのDVDというのが「ビフォアサンセット」
これは「恋人たちの距離~ビフォア・サンライズ~」という映画の続編にあたります。

ざっと映画の内容を紹介すると…

「恋人たちの距離~ビフォアサンライズ~」は、旅行中に列車で出会った男女が
ウィーンで途中下車して一晩過ごす物語。
そのほとんどが2人の会話のみで構成されているというのが、特徴的です。

「ビフォア・サンセット」はその2人の9年後の再会を描いた物語。

言葉にすると、なんてことないのですが…これがとっても素敵な映画で!

最初、前編の方を見た時には。
そんなに思い入れもなく、ただ恋がしたくなりそうな映画だな~と思っただけでした。

が、続編の「ビフォア・サンセット」を見て…

映画を見ると模様替え欲求が…

先日、友達に借りたDVDを見ていたら。
出てきたお部屋が、とっても素敵で
なんだか、めちゃめちゃ模様替えをしてきたくなっちゃいました。

でも物の配置を換えたくらいじゃ、あんな風にはならないよなぁ…
ってことで、何を買い足したら?ってお気に入りの家具サイトであれこれ物色。

なんか見てたら、色々欲しくなっちゃって困ります

アバカ素材のソファやテーブルって、リゾート風ですごいかわいいし。



ソファベッドも友達が来たときに使えるし、渋い赤系の色がアクセントになりそう…


って感じで、ついあれこれ欲しくなっちゃって。
でもボーナスも無い派遣社員の身としては、こんなにあれこれは買えません

何が一番使えて便利かな~って吟味した結果。
やっぱり収納を増やして、すっきりみせることかな…ということで。
現時点最有力候補がこれ ↓

パリ、ジュテーム

パリを舞台に描かれる、さまざまな愛の形
1本が5分弱のオムニバス映画です。

この短さに初め見たときはちょっととまどい、良さがわかりにくかったのですが。
見直すと、また色々と改めて感じるものがありました。

印象に残ったものをいくつか紹介すると…

5話「16区から遠く離れて」
移民の女性が自分の子供を預け、ハウスキーパーの仕事に出かける。
邸宅の子供をあやす歌は、自分が置いてきた子供に歌ったのと同じ歌。
ただそれだけを淡々と描いた、かなり台詞も少ない話ですが。
彼女の表情の変化を含め、とても印象に残ります。

12話「お祭り広場」とてもせつない。
最後に医学生の彼女がこぼす一筋の涙は、観客の涙でもある。

この2編はパリという舞台の華やかさの影に移民の問題がうかがえ、
どちらもやり切れなさ、若干のせつなさを感じさせる作品。

3話の「マレ地区」・10話の「モンソー公園」・16話の「フォブール・サン・ドニ」
これらはいかにも小編的な気の利いた話に仕上がっていますし、
4話「チュイルリー」・8話「ヴィクトワール広場」はわかりやすく楽しめそう。

あと印象的だったのが、9話の「エッフェル塔」
他とは一味違う、かわいらしい作品に仕上がっています。

そして、18話の「14区」

これは全18話の中で一番身近で感情移入しやすい話に思えました。
憧れの地パリへ旅行に来た、地味なアメリカ女性のお話。

彼女の感じる、旅先での小さながっかりやおのぼりさん感覚。
自分がここで生まれていたら…と街並みを歩きながら夢想してみたり、
隣に「きれいね」と伝えられる誰かがいたら…と、ふっとさみしく思ったり。

どれもとっても共感できます。
また、この仏語の作文を読み上げるような口調がたどたどしくて。

そして、彼女が感じた“あること”とは…。

これは旅先でなくとも、どこでだってきっかけさえあれば
感じられるものなのかもしれない、と思います。

世界がとてつもなくきれいなことに気づいたとき、
夕立の後の空の美しさに心を打たれたとき、
その季節の最高の瞬間を今自分は味わっていると実感できるとき。

そういった時に感じる感覚は、彼女の感じたものに近いのかもしれません。




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あるスキャンダルの覚え書き

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みんな最後は手のひらを返す。
ジェニファーは私を“極端すぎる”と。
なぜ?友情に忠誠を誓うから?
大事な人のためなら地の果てまで行くから?
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孤独なバーバラの独白が心にしみます。
彼女の求める少女趣味な“友情”が切ない、この台詞。

友情の進展ぶりを、時に自分の願望も交じえながら日記に綴り、
嬉しいことがあった日には金星のシールを貼って。
友情に忠誠を求め、大事の人のためなら地の果てまで行くと誓う。

彼女が幼い少女であれば、純粋に人を信じ世界を信じていた頃を
思い出させるような、ノスタルジーを感じさせる映画になっていたかもしれません。

でも…老年にさしかかろうとする彼女がすると。
純粋に友情を求める感情以上に、狡猾さ、エゴイスティックな心情、
そういったものが浮き彫りになって見え、サイコホラーの様相を呈します。

バーバラ役のジュディ・デンチはさすがの一言。
シーバ役のケイト・ブランシェットも、若干デンチに喰われ気味ですが
ぶち切れるシーンが印象的、記憶に残ります。


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